「ありがとう、跨線橋」企画で得られた経験🚃

やどかり公園
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2021年6月5日「ありがとう、跨線橋」
とても感動的な1日の風景が広がっていました。

昼の部「やどかり公園」(半田駅前たのしいマンション)

半田駅前のまちづくりの拠点としてお借りしている旧久保田小児科(半田駅前たのしいマンション)の1F、駐車場、屋上を開放しましたところ、屋上が大人気でした♪
 
鉄道ファンの皆様にも、屋上からの撮影が見晴らしいいので続々と来ていただいて。
 
翌日の新聞にもこのように掲載していただきました。
 
ガチの鉄道ファンの皆様、続々と、ご来場ありがとうございました😊今日ここがあけててくれて、ありがとうって言われて、うれしいです。
豊明市や、高浜市から来たよーと教えてくれたり。市内の人も、市外の人も、半田駅前に足を運んで、半田駅と跨線橋を見てくれたこと、うれしいです。

跨線橋や半田駅を通じて、この半年間、半田駅前で出会わなかったような方々と街で出会えて、お話しできたことがうれしかったです。

 
屋上では、差し入れのお茶、揚げじゃがいもをふるまいながら、跨線橋を見下ろしてシャッターチャンスを狙ったり、プラレールで遊んでくれたり、思い思いの昼間を過ごしている風景がすてきでした。
子どもたちには屋上のプラレールが大人気!最高のロケーションだね♪
 
地上では段ボールランド、チョークで落書きが人気。
 
鏡を置いて、青空を映してみたよ♪
 
この日、10~16時で、たのしいマンションへはトータル100人ほどお越しいただき、うち、半田市内から60人ほど、市外から40人ほどでした。
市外は、知多半島、三河、名古屋、弥富、東京から!
 
それぞれの、思い思いの跨線橋現役最後の日を楽しんでいた様子が、とても生き生きした街に見えました。
半田駅の盛況、すごい。

ランプシェードで飾る跨線橋ラスト

昼の部の片づけをして、少し落ち着いた17時。
広く開放はしませんでしたが、跨線橋ラストを素敵に飾って見送りたいという夕方。
 
数日前に、御縁でつながった、常滑の水川製陶所さんが、御厚意で屋上にランプシェードを展示してくださいました。
 
たのしあんメンバーも手伝わせていただきながら・・・
この日の夕焼けは凄かった。まるで最後に燃え尽きるかのよう。
だんだん日が落ちていき、、、
光と影がはっきりしてきました。
すごい。
なんて美しいんだろう!!
水川さん、ありがとうございました!!!!
人と人の縁って、本当にあたたかくて、たのしい。
 
屋上で、のんびりと、街の空気を感じられました。
 

夜の部「ありがとう、跨線橋」

そして、この日最後の企画は、跨線橋の渡り納めです。
2021年6月5日の最終便をもって、半田駅の跨線橋は現役最後を迎え、日本一古い現役跨線橋の座を降りることに。
ここまでよく耐えた跨線橋に、ここまで半田駅周辺の発展を支えてきてくれた跨線橋と駅舎に、感謝の意を込めて、皆でありがとうを送ろう。
 
22時頃の半田駅。すでに駅舎で最後を待っている人たちがチラホラ。そして、この日5時間ほどで仮駅舎への切り替え作業も行われるため、作業員さんがたくさん往来していて、いつもの静かな半田駅とは全然違う様子。
 
22時半、半田駅から歩いて乙川駅に向かったのが30人ほど。
乙川駅には驚くほど人がいて、数えたら50人ほど乗車。
電車は満員。
そして着いた半田駅のホームには人がたくさん!
入場券で入られていた方が100人以上。
 
なんだかもう熱気がすごかった。
主催してくれた半田駅前商店街の水野理事長!半田駅を使っていた新美南吉さんを彷彿とさせる格好で、参加者を沸かせました。締めの挨拶もすてきだった。ありがとうございました。
 
跨線橋の現役最後を見届け、渡り納め。
参加された方々、スムーズな渡り納めにご協力いただき、ありがとうございました。
 
夜だったので、地元の方がほとんどだったように思います。
熱くて優しいみなさんによる、跨線橋現役最後にふさわしい夜でした👏
インスタライブ見てくださった方も、ありがとうございました😊
 
 
 
記憶に刻むようにゆっくり、でも後悔はしないようなとてもすっきりした気持ちで改札を出たところ、駅の前に横断幕を持った方々が待っていてくれました。
先週、たのしあんメンバーと子どもたちで手作りで作った横断幕です。
 
最後の最後に、皆でお礼を言って、終わりました。
 
今回この企画に心を寄せてくださったみなさま、ありがとうございました😊

「ありがとう、跨線橋」を経て得られたもの

緊急事態宣言下でも、代替のきかないこのタイミングで、覚悟決めて企画を打ち出したからには、結果がどうあれ、街がどう動くか人がどう動くかのデータが取りたいと思っていました。
 
データといっても、とくに数字じゃなくて、経験してみないと得られない実感です。
 
結果、いいデータが取れて、半田駅前1UPです🍄
 
色んな切口で見えたものを書いてみます。
 
跨線橋が人々の心を寄せるきっかけとなって、いろんな属性の人がどう動くのかがたくさん見られたのは、一番ワクワクした景色でした。

【この街の置かれている状況】

  • 半田駅の今後が報道されるようになり、「半田駅と跨線橋、変わるの?知らなかった」と言って、見に来る人や、snsで話題にする熱量が上がった。
  • つまり、行政やJRはHPで計画を公表し、「情報は出してます」というスタンスだったけど、結局それが大衆には全然伝わってなかった。
  • それは発信側にも課題はあるけど、大衆側に「自分ごと」として情報を受け取るアンテナがなかった状態だったということ。
  • それが、行政発信ではなく、商店街や民間発信で、楽しくアレンジされた状態で情報が出たことがきっかけで、何らかの自分の興味にひっかかるアンテナがたって、みなさんが受け取ってくださった。
  • アンテナは色々あったんだと思う。チラシをいいと思った。跨線橋のイラストが可愛いと思った。友達がsnsにあげてた。半田駅と聞いて青春時代の思い出が何らか蘇った。などなど。
  • こうしてアンテナが立ったことで、情報を知った人たちの行動や、心理というデータが、この街でとれたことも大きな利益だったと思います。

【エリアの外から来た人たちの行動】

  • 電車が好きな子供のために家族で出かける。武豊線には求心力がある見た目やストーリーがある。
  • 同じ理由で、電車が好きな大人がカメラ持って歩く。カメラを持って歩くと、写真に納めたくなる場所をさがしたくなる。「いいな」と思った瞬間にスマホや一眼のシャッターを押す。「自分が撮影した」愛着があるから、snsにあげたり、人に見せたくなる。
  • snsを見て「いいね」と思った人にも、いい擬似体験が残る。
  • リアルに半田駅前に来た人たちは、1日の体験が楽しいと思えたから、または何かに熱中できて滞在時間が長くなってお腹が空いたから、その街にある和菓子屋さんや定食屋さんに入って、自然にお金を使った。(松華堂さん、成田屋さんの混み具合たるや❣️こうゆうのが短期的な結果では一番嬉しい)

【エリアの中の人の心理】

  • 地元民は車ユーザーが多いし、電車もどちらかというと名鉄中心で、JRに乗らないし、跨線橋にそんなに思い入れがない人も多くて、半田駅のこれからにそんなに興味がなくて、ふーんって感じだった。
  • けど、ここ最近、毎日跨線橋の撮影に来る人が日に日に増えて、外からこんなに人が来るの⁈という景色に気づいていた中で、連日のいい報道のされかたを見たり、人から聞いて、「そんなに、俺たちの街って、すごいの?へー🥰」と、悪い気はしなかった。
  • で、そんなに思い入れはないけど、「なんか盛り上がってるなら、まぁ、近いし、暇だし、行っとくか」と、この街の祭気質がうずくかのように、ぶらぶらと半田駅周辺を気にして通ってみたり、6/5夜の企画に参加してみてくれた。
  • コロナで行くとこもないし、外だしどうせそこまで混まんだろうから感染の心配もなさそうだし、と思えた人の行動につながった。(忙しい人、遠い人、心配な人も、気にはなってsnsを見て、反応が早めにいいねを押した。)
  • 地元民がふんわりと6/5夜の企画に参加してみたら、想像以上に人がたくさんいて、なんかガチの鉄道ファンみたいな人もたくさんいるし、報道の人もいるし、「え、なにこれ、すごっ」と雰囲気に驚いた。
  • 依然として、ずっと住んでると、この街の魅力や価値にはあんまりピンとこなくて、よくわかんないけど、やはり注目されていることに悪い気持ちにはならない。
  • 「まぁ、たのしいから、なんでもいいか♪」「こうゆうのに便乗して、友達や家族とお出かけして、遊ぶ時間が持てることがたのしいよね」その結果が、スマホの中の写真に残った。それがsnsに、鉄オタではないんだなとわかる、地元民ならではのコメントとともにあげられた。
どうしようもなく私見ですが、こんなことがこの数日、得られた感覚です。
 
社会は、長期的には多くの学問や数字データからくる予想に基づき、世の中のルールや計画が作られています。
 
でも、そういったものが、どこか遠い存在に感じる理由は、日々の生活とはなんとなくマッチしていないと感じるから。
 
人は短期的には、今の自分の周りの環境や、その日の自分の心の動きにひっぱられて行動しているから。
 
まさに行動経済学という分野で語られているような内容そのものですが、この実写版をこの数日の半田駅前で見たかのように感じました。
 
私たちは理性と感情を行ったり来たりしながら、少しでも楽しく自分らしく生きたいと思って、人生をかけた社会実験を日々繰り返しているんだと。
 
で、あるならば、ますます色んな属性や身体事情のオトナがバカやって笑っていられる街に意識的にしたい😊
 
子どもがそれに「オトナっていいなー、ずるいなー、オトナになったらあんなに楽しそうなことできるんだ」と、いいことにも、ちょっと悪いことにも憧れて、この街に心寄せながら育っていったら、世代を追うごとにバージョンアップされて、もっとたのしくなる。
 
みなさんのおかげで、そんな知見を得ました。
 
もっとたくさんの情報シャワーを浴びた数日だったので、まだまだ整理しきれていませんが、いつか種が芽生えて新たな行動に変わる日が来る気がしてます。
 
長くなっちゃったけど、
一言でいえば、
とにかく楽しくてサイコーでした。笑
本当ありがとうございました😊

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